LIMEX COLLAGE濱直史さんインタビュー

 
濱さん:音楽活動をしていたんですよ。でもうまくいかなくて。何か違うことをしようと思ったのがきっかけです。

音楽活動の方向性に迷いを感じていた時に切り絵を制作して作品を知人に見せたところ思った以上に評判がよくもっと作品をつくりたいと感じたことが、今の仕事の始まりのようです。
最初は試行錯誤の連続で、美術館へ持ち込みや展示会などにもトライしていたようですが、なかなかうまくいかずメディアへのPRを思いついたといいます。

濱さん:TV局各社のお客様相談問い合わせに情報を送りました。3回目でしたでしょうか。「めざましテレビ」の特集コーナーで取り上げていただき、その後情報番組「スッキリ」でも取り上げいただいたあたりから仕事の幅が広がってきたように感じています。メディアのチカラはすごいですよね。

もともと理系の濱さんは、緻密なデザインを考えることが苦ではなかったこともあり見る人を魅了するデザインと細かいカットワークは、現在では濱さんの特長となっているようです。
今回はそんな濱さんのワークスタイルを少しご紹介させていただきます。
01 道具は自分でカスタマイズ
緻密なカットワークの源であるカッター。市販されているオルファ製のカッターをお使いですが、 カッターを握っている時間が長いのと、細かいカットワークがしやすいように、ウォルナットを使って自身でカッターカバーを制作されたものを使用しています。
02 カットワーク環境
紙が湿気で歪まないように扇風機を常に回している、ケーキ代を使って紙を回転させながら切るなど作業場には様々な工夫がされています。 「カットワークは色々なことを考えてしまうので、好きなアニメ映画を聴きながら作業してます。何度も見ている(聴いている)映画だから時々思わず見てしまうシーンもありますけどね・・(笑」
03 コミュニケーションで読み取る
アーティストとして爪痕を残したいと、自身のデザインを押した時期もあったようですが、今は依頼主の要望を読み取って自身のスキルを融合するデザインを考える。 「そうすると、自身では思いつかないようなデザインが生まれたりするんですね!」
04 緻密なデザインは手書きから
「デザインは最初に手書きで書いてから下書きをパソコンで制作します。 手書きの良さがあって、綺麗に整いすぎていると面白味を感じないデザインになる。 どこか自然な流れや空気感をデザインに加えたいと思っています」
(写真は濱さんがコーヒーカップに直接切り絵を施した作品。ライトを当てると影伸びやかに広がる)

濱直史 Naofumi Hama

2011年に切り絵と出会い、2012年より独学で作家活動をはじめる。 平面の切り絵だけでなく手法で「立体切り絵」という新しいスタイルを考案。 さらに、曲面を自作しそこに切り絵を施す「曲面立体切り絵」という今までにない新しい作品を制作。
地元・長野を中心に個展を開催するほか、テレビ番組に多数出演するなど各メディアでも活躍。
『濱直史 和の立体切り絵 伝承折り紙をモチーフに四季を飾る』(誠文堂新光社刊)などがある。著書に『濱直史の立体切り絵』(河出書房新社刊)